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【力の】wjｱﾆﾒ漫画12【マグマに】
[94]Anonymous_magmatufu：2009/10/03(土) 11:08:14 ID:IY803W/k0
もう一つ。
・化物語
会話シーンの多い地味な画面になりそうな話を、新房監督の作風が上手く飾り立てていた。
省力的な作り方のわりに作画に不安定な部分が多々見受けられたけど、
キャラクターのアップやエロいシーンなどの見せ場では、きっちり端整な仕上がりになっていて感心した。
だからといって、『富士山』の再来を許す気は全くないわけだが。
いちばん感心したのは作品全体の雰囲気で、ホラー映画的なBGMといい、不気味なカットの使い方といい、
人を不安にさせる雰囲気の作り方が抜群で、深夜に相応しいアニメだった。
各ヒロインのOPは、作画もさることながら、曲と詞のクオリティが物凄く高くて、キャラソンとして一級品の代物だった。
中でも八九寺と戦国の曲は歌う人の声質まで考えて使ったかのような出来で、中毒性の高い曲に仕上がっていたな。
作品の性質上、演技に掛かる比重が重くて、各キャストの底力を感じられたのは声ｵﾀとして大きな喜びだった。
特に斉藤千和のツンデレ美少女芝居の破壊力が凄まじくて、テレビの前で悶絶した。
淡々としたトーンを維持しながら、要所要所で見せる感情の揺らぎが絶品で、まさしく蕩れ。
あと、忍野役の櫻井孝宏の台詞回しがいちいち巧くて、長台詞のあとには思わず唸ってしまったよ。
みんなハマり役ではあったけど、神谷浩史と沢城みゆきは役に合った声というより、
役者の力量に頼ったキャスティングという気がしたな。
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